わたしがウクレレを始めた理由について、
村上龍さんの小説「テニスボーイの憂鬱」風に
語ってみたいと思います。
<登場人物の説明>
・テニスボーイ:主人公の男性。妻子あり、愛人あり。
・彼女:テニスボーイの愛人。聡明で自由奔放な女子。
以下、小説の中の一節を、主語を無理矢理「ウクレレ」に変えて
勝手に自分の気持ちを代弁して語ってみました。笑
文章は記憶まかせなので適当です、ご了承くださいマセ♪
☆
「人生は、ウクレレだけだと思うか?」
彼女はテニスボーイに聞いた。
人が、他人にしてやれることなんて、本当は何もない。
唯一あるとしたら、それは、輝いている自分を見せてあげることだけ。
「ウクレレ」が、人生の中で自分が輝いている時間のことだとしたら
人生は、ウクレレだけなのだ。
「そう、人生はウクレレだけだ。」
テニスボーイは答えた。
☆
頭の中の記憶にまかせてうろ覚えで書いたので
正確に原文そのままではありません。
(ずいぶん外れてるかも)
原文では、「ウクレレ」が「シャンパン」でした。
わたしはこの小説のこの一節が大好きで
ずいぶん昔の作品なのですが、
いまだに心でときどきつぶやいています。
そんな、人生で自分を輝かせられる瞬間を
せつない刹那の夢の瞬間を
限りのあるこの肉体の人生を使って
少しでも多く味わいたいと思って
そういう思いから
この小さなウクレレを
生まれて初めての楽器に選んだのだと思います。
楽器なんてやったこともない、楽譜も読めないのに。
<追伸>
このブログのタイトルも、マイ・リトル・ラバー
わたしの小さな愛人(笑)。
刹那的なものの方が美しくて切なく感じる。
だって、シャンパンの泡のように
それはすぐ消えてなくなっちゃうから。
だからこそ、甘く切なく、心に響くんですよね、きっと。
ハワイの青い海やココナッツオイルの甘い香りにのって
叶うことのないほろ苦い恋のカケラにのって
ポロリと流れて来るウクレレの音に思いを寄せ
ドキドキしながら初めてのウクレレを抱きしめたのでした。
--- おわり ---